
自宅の庭にウッドデッキを設置することは、暮らしに新たな価値をもたらします。そこは、日差しを浴びながらのんびり過ごすカフェテラスになったり、家族や友人とバーベキューを楽しむアウトドアリビングになったり、子どもたちの遊び場になったり。
しかし、いざ設置を考え始めると、その種類や素材、デザインの多さに戸惑ってしまうかもしれません。あなたに最適なウッドデッキを見つけるための選び方をわかりやすく解説します!
ウッドデッキの種類とそれぞれの魅力
ウッドデッキは、設置方法や形状によっていくつかの種類に分けられます。ご自宅の状況や目的に合わせて選びましょう。
独立型ウッドデッキ

- 魅力
住宅から独立して設置されるタイプで、庭の好きな場所に設置できます。日当たりや景観に合わせて自由にレイアウトできるのが特徴です。 - 適しているケース
庭が広く、様々な場所に活用したい場合。
連結型(掃き出し窓前)ウッドデッキ

- 魅力
住宅の掃き出し窓やテラス戸に連結して設置されるタイプです。室内と庭を一体化させ、リビングの延長として活用できます。 - 適しているケース
リビングからスムーズに庭に出たい場合、アウトドアリビングとして使いたい場合。
高床式ウッドデッキ

- 魅力
地面から高く基礎を組んで設置されるタイプです。地面の勾配がきつい場所や、眺望を楽しみたい場合に適しています。 - 適しているケース
敷地に高低差がある場合、プライバシーを確保したい場合。
囲い型ウッドデッキ(フェンス付き)

- 魅力
周囲にフェンスや目隠しを設置することで、プライベート感を高めたり、子どもの落下防止、ペットの飛び出し防止など、安全性を確保できます。 - 適しているケース
プライバシー重視、子どもやペットの安全確保。
天然木?人工木?素材選びのポイント
ウッドデッキの素材は、見た目の雰囲気、機能性、メンテナンスの手間、そして費用に大きく影響します。
- 天然木デッキ
- 魅力
自然の温もりと風合いが最大の魅力です。経年変化によって色合いが深まり、愛着が湧きます。木材の種類によって硬さや耐久性、色味が異なります。- ソフトウッド
比較的安価で加工しやすいですが、防腐処理や定期的なメンテナンスが必要です。 - ハードウッド
高価ですが、非常に硬く耐久性に優れ、メンテナンスの手間が少ないのが特徴です。
- ソフトウッド
- メンテナンス
定期的な防腐・防虫塗装が必須です。種類によっては反りやひび割れが生じることもあります。
- 魅力
- 人工木(樹脂木)デッキ
- 魅力
木粉とプラスチックを混合した素材で、天然木のような見た目を持ちながら、腐食、シロアリ、変色に強く、耐久性に優れています。色褪せしにくく、ささくれもできないため、裸足で歩いても安心です。 - メンテナンス
ほとんど不要です。汚れたら水洗いや拭き掃除で十分です。 - 注意点
天然木に比べて熱を吸収しやすく、夏場は表面が高温になることがあります。
- 魅力
目的と用途に合わせたデザインとサイズ
ウッドデッキをどのように使いたいかによって、デザインとサイズは大きく変わってきます。
- BBQを楽しみたい
広めのスペースを確保し、テーブルや椅子を置いても余裕があるサイズを選びましょう。キッチンからの動線も考慮すると便利です。 - 洗濯物を干したい
掃き出し窓から直接出られる位置に設置し、物干し竿を設置できるスペースも考慮しましょう。 - 読書やティータイムを楽しみたい
一人掛けの椅子や小さなテーブルが置けるくらいのスペースで十分です。 - 子どもの遊び場に
広さに加えて、安全性を高めるためのフェンス設置も検討しましょう。 - ペットの遊び場に
ペットが滑りにくい素材を選んだり、フェンスで囲うことで安心して遊ばせられます。 - デザイン
住宅の外壁の色や、庭の雰囲気、使用する家具との調和を考えて、素材の色や板の張り方(縦張り、横張りなど)を選びましょう。
安全性と耐久性を高めるための考慮点
長く安全にウッドデッキを使うためには、以下の点を考慮しましょう。
- 基礎工事
地盤の状況に合わせた適切な基礎工事が不可欠です。不安定な地盤の上に設置すると、傾きや沈下の原因になります。 - 耐荷重
用途(大人数でのパーティー、大型の鉢植えなど)に合わせた十分な耐荷重を持つ構造にしましょう。 - 手すり・フェンス
高さが50cmを超える場合や、小さいお子様、高齢の方が利用する場合は、転落防止のために手すりやフェンスの設置を検討しましょう。 - 滑り止め
雨の日や濡れた際に滑りにくい素材や、表面に加工が施されたものを選ぶと安全性が高まります。 - 排水対策
デッキの下に水が溜まらないよう、適切な勾配をつけたり、排水経路を確保したりすることで、木材の腐食やカビの発生を防ぎます。 - シロアリ対策
特に天然木の場合、シロアリ被害を防ぐための薬剤処理や、地面からの適切な離隔が必要です。
メンテナンス方法とランニングコスト
素材によってメンテナンスの手間とコストは大きく異なります。
- 天然木
- メンテナンス
定期的な洗浄、防腐・防虫塗料の塗り直し(1~3年に一度が目安)が必要です。 - ランニングコスト
塗料代やメンテナンスの手間がかかります。
- メンテナンス
- 人工木
- メンテナンス
基本的に水洗いや拭き掃除で十分です。 - ランニングコスト
ほとんどかかりません。
- メンテナンス
初期費用だけでなく、長期的な視点でランニングコストも考慮して素材を選びましょう。
プロに相談するメリットと注意点
ウッドデッキの設置はDIYも可能ですが、安全性や耐久性を考えるとプロに依頼するのがおすすめです。
- プロに相談するメリット
- 専門知識
敷地の状況や目的に合わせて最適な素材やデザインを提案してもらえます。 - 確かな施工
適切な基礎工事や施工方法で、安全で長持ちするウッドデッキが実現します。 - アフターサポート
設置後の保証やメンテナンスのアドバイスが受けられます。 - 時間の節約
複雑な作業を任せられるため、時間と手間を削減できます。
- 専門知識
- 注意点
- 複数業者からの見積もり
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、適正価格や施工内容を把握できます。 - 実績と信頼性
過去の施工事例や顧客の評判を確認し、信頼できる業者を選びましょう。 - 保証内容の確認
施工後の保証期間や内容について、事前に確認しておきましょう。
- 複数業者からの見積もり
ウッドデッキは、日々の暮らしに豊かさをもたらす、もう一つのリビングスペースです。後悔のないウッドデッキ選びのために、このガイドを参考に、あなたの理想のアウトドアリビングをぜひ実現してください。